ネットワークスペシャリスト試験(以下、ネスペ)とCCNAは、ともにインターネットのネットワーク技術に関する資格です。ここでは、その2つの資格についての違いを説明します。
ネスペについて
概要
まず、ネスペは国家試験です。試験方式は、選択問題だけでなく筆記問題がります。このため文章で解答を記載するといったことが求められます。
さらに試験は、1日で4回に分かれていますので、時間が午前と午後で合わせて5時間近くになる長丁場の試験になります。
メリット
メリットとしては、長時間の試験で筆記試験があるにもかかわらず、国家試験なので受験価格が安くコストの面では気軽に受験できるといったことがあげられます。この低価格にもかかわらずしっかりと最新の情報をもとに試験が作られるので、ネットワーク全般において重要度の高い問題が試験に出てお得に勉強できます。
デメリット
デメリットとしては、受験日が年1回(4月)しかないので、結果が出るまでに2か月ほどかかかるということがあげられます。毎年いろいろな試験を受験しているとこの結果待ちの時間でモチベーションが下がってしまうということがあったりします。
また、具体的なネットワーク機器について理解できるようになる資格試験ではないので、実際にネットワーク機器を扱うためには、もう一歩進んだ学習や実務経験が必要にになります。
まとめ
これらのメリットとデメリットより、ネスペはネットワーク管理、サーバ管理者だけでなく、今後のネットワーク構築の改善を指示する立場になるような人を含めた幅広くネットワークに関連したことを扱う人向けの資格になります。
CCNAについて
概要
次に、CCNAはベンダー試験で、Ciscoというアメリカのネットワーク機器を設計、製造、販売する会社が行っている資格試験です。試験はすべて選択問題(複数選択あり)でパソコンの画面上で試験を行う方式にになります。
メリット
メリットとしては、ベンダー系の試験ということでCisco製品のことばかりしか学習できないと思いがちですが、業界標準であるIEEEとの比較した問題がありますので、よりネットワーク機器に対する幅広い知識が得られる資格試験です。
デメリット
デメリットとしては、受験価格が高く有効な資格と認められるためには、定期的に受験をするといったことが求められます。
まとめ
これらのメリット、デメリットよりCCNAはネットワークスペシャリスト試験のよりもよりネットワーク機器の仕組みに理解し、実際に機器を選定・設置するような人向けの資格になります。
迷っている方へのおすすめ
ネットワークに関心があってなにかネットワーク系の資格を取得したいという方(会社でお金が出ない方[=会社でそれほど必要ではないはず])は、まずはネスペの受験をお勧めします。そこでネットワークの概要をつかんでからCCNAを受験することが理解しやすいと思います。